高橋信次先生・園頭広周先生が説かれました正法・神理を正しくお伝えいたします







特 集 昭和48年8月(1973年)夏季研修会

    班別研修会での高橋信次先生の講話

              長野県
             志賀高原:熊の湯に於いて(1973.8/2-5)



( 園頭先生注:この熊の湯研修会の参加者は約700名であった。この700名の中の約半数300人が生長の家関係者であった。現在会員であるという人が約100名で、残り200名は、一旦は生長の家の会員になったが疑問を持ってやめたという人達で、現在も会員であるというある人が私の所に来られて、高橋信次先生の教えと、生長の家の教えは似た所もあるし、どこがどのように違うのか、はっきりわからない人があるので、その点をはっきりさせてほしいという申し出があり、それで研修2日目の朝食後の1時間の休みを利用して説明をするということにして、生長の家に関係のあった人は講堂に集まって下さいと発表したら、約300名が集まられたのであった。この時の自主研修は1班を100名位に分けて7班が編成され、それぞれ担当の講師がおり、高橋先生は各班を廻られながら全体を指導されるという形になっていた。その時、田口氏が所属していられた班へ来られてお話をされたものである。であるから、このお話は熊の湯の研修参加者全員が聞いた訳ではない。このお話の中には、今後世界がどうなって行くかという重大な予言があり、間違った信仰をしている人達への警告となるものもあるから、このお話の趣旨をよく理解して頂きたいと思う。)


 皆さんは、あの世などというと、そんな馬鹿な、と言うでしょうが、丁度、昭和44年3月、イエス様から色々な事を予告されました。その時、天上界へ行ったんですが、天上界へ行きますとね、日本の国などテレビで見るよりはっきりと全体が見下ろせるんです。
 そうすると、私達のグループが何処へ出ているか、みんなわかってしまうんです。実在界あの世で約束して出て来ているんですからね。
 我々は、日本に出ることになった。ところが肉体を持ってしまうと、生まれる時にいっぺん実在界あの世のこと、前世のことは、潜在意識の記憶の深い所に隠されることになっているため、思い出せないのです。それは成長するにつれて思い出してゆかなければならないのですが、生まれた環境、教育、思想、習慣と、そういうもののために自分がわからなくなってしまうのが、多くの人の人生なのです。

 光の天使達はしかしそれでは困るんです。ところが壁が厚いのです。疑問を持って何かを求めているんですが、その求めているのが一体なんであるのか、自分でわからずに、「あれもいいよ」「これもいいよ」「そうかな」と、ついそういうものを求めてしまうんです。それを私が天上界から見ると、仲間がいるのがわかるんです。

 昭和44年2月の東京の講演会の時に、やがて私達の仲間が関西からグループになって現れるであろうと予言したのですね。そうして6月に、2人がスパイに来たのも知っていたわけです。

 8月に研修会をするといったら、またこの2人が来た。この2人の先生は何も言わないんです。いつ言うかと待っていたけど言わないので、言わないなら言わしてしまえと言わせてしまったんです。私はその人達の指導霊、守護霊と話をするから、皆わかります。その守護霊は、僕のインド時代の仲間であり、天台山時代の仲間でもあり、さらに比叡山時代の仲間であり、本当の仲間もいいところなのであることを、みな僕に言っているんです。肉体を持つと、それがわからなくなってしまうのです。
 私は既に2人の守護霊から聞いていますから、守護霊が言ったままをいった。「あなた達は今はこういうことをやっている。あなたたちが思っていることはこういうことである」と。それで後になって、言った、言わないということになってはまずいから、私が今から言うことをテープに入れなさいといって入れさせた。
「あなた達の会長という人はこういう人で、メガネをかけて、背はこういう高さで、顔をこういう顔をして、そうしてこういうことを思っている。このテープを黙って会長に聞かせなさい」
 この時の講演で金粉が出た。汗がみんな金になる。話す言葉がみんな金になって口から飛び出す。あの金をまとめて買ったら大変な金額になる。

(園頭先生注:その後、高橋先生の講演の時、しばしば金粉が出た。昭和48~49年にかけて、福岡、佐賀、鹿児島、宮崎の講演の時に金粉が出て、高橋先生の顔も手のひらもみんな黄金色になってしまった。私はそれを見た時に、なぜ釈尊像を黄金仏とするかがわかった。現在では1年に1度、チベットのダライラマが、インドのブッダガヤ(釈尊悟りの聖地)の大塔の中央の、釈尊像の顔に黄金を塗る行事が行われている。)

 私は科学者ですからね。こんなことがあるのかと最初は私もびっくりしたのです。もって帰ってはいかんといったのですが、持って帰った人がありました。私の手から顔から金粉が出る。口の中からいっぱい出る。誰かが「あ、光った」といった。とたんにその金を拾って持って帰ろうと壇上に何人かの人が殺到した。結局その金は消えましたね。

 私は、私達の仲間が来ると、皆知っていたのです。マーハー・ナーマン、カピラバーストのクシャトリア(武士)、ラージャン(王様)だったと、私は彼を知っていた。

 お前が説く神理は、太平洋岸にずっと伸びて行くであろうということを天上界から聞いていた。だから現在は皆太平洋岸です。岩手、仙台、水戸、それから千葉、東京、神奈川、全部太平洋岸ですね。私の本が出てから日本海沿岸からも来るようになった。今度もアナン(阿灘)という人がどこから出てくるか、それから九州からシャーリープトラー(舎利佛)が出てくると、みな分かっていしまっていたからです。

 私をごまかすことは出来ないのです。現在の宗教なんて関係ないのです。現在の宗教に関係のない所からもいっぱい出てきます。

 あの世から出て来る時に、シャーリープトラー即ちウパテッサは、私は九州からやりますと、アナンは、私は京都へ出ます。京都という所は宗教的に厳しい所で神理が歪められているが、私はここに出ますといって、皆でているのです。

 日本ばかりではありませんよ。外国へも、朝鮮にも出ています。そろがやがて火の手を挙げる訳ですね。

 私は、インチキな予言はしません。インチキな予言までして喰わなくても、喰うだけは職業は持っているんですから。金儲けするならどんなにでも金儲けできますよ。この人はいくら金を持っているか、みなわかりますから、金持ちの所へ行って、病気になってもらって「医者じゃ治らん」といってパッと治してやったらいいでしょう。
 今、私は電気関係の会社をやっていますが、材料を買うにしても、ダイオード買うにしても何千万という金が動きますよ。金儲けだけやるつもりなら、金持ちの所へ行ってパッと病気を治してやって、でもそんな馬鹿なことやりたくないです。

 物質化現象したり、手品師の真似事みたいなことをしたり、あんな真似事みたいなことしたって、しょうがないですよ。だけど信じてもらうためには、しなかったら誰が信じますか。

 私が最初関西に行った時、手強いのがあったんですよ。「この人治りますか」ドンパーの人ね。パッとやったら出て来ましたよ。若い女の子でしたね。それもね、盲目で井戸にはまって自殺した女ですよ。それが鬼婆になって、口が耳元まで裂けているのがわかるのですよ。それをパッと目をあけてやった。とたんに威張りだして「お前の力じゃないんだ」「ああそうか。じゃ、また盲目にしてしまえ」私等は自由自在ですからね。寒くしようとどうしようと、盲目にしようと自由自在なのです。

 あの世のね、それだけの権限を私達は与えられているのですよ。

 最後は「出ます」といって今は治ってしまった。いざりが、こうやって歩いていた人が、パッと治ってしまった人もいる。

 こんな人もいました。お父さんの霊が出て来てね。それが憑依していてね、地獄に堕ちているんですよ。その霊が憑依しているものだから、足を火傷したけど熱くも痛くもない。お医者さんに見てもらったけど、お医者さんは表面だけしか分からない。僕等はこの目で見えるんですからね。そんなのをいっぱい治してやって、「これはほんまや」ということになる。なかなかむつかしいですよ。今までにないことが起こっているんですから。
 だから私の学生仲間は、「あいつ、なぜあんな真似するんだろう」と最初は疑っていました。我々の仲間というのは、大抵、工学博士とか理学博士というのがおりますからね。こっち(頭)で判断する。しかし僕の言った通りになるのですから、信じざるを得ないのです。そういう連中も、最近ようよう、これは並大抵じゃないと信じ出しましたね。

 僕は大学は電気科ですし、幼年学校、士官学校を出て、大学では電気を専門に学んできました。だから、私がしゃべっているのではなくて、天上界、あっちの人から教えてもらっているんです。勉強もせず、原稿も持たずに何時間でも講演する、そんなこと普通できますか。

 ○○商店の若いお婿さん、○○駅の傍に大きな楽器店があるんですよ。そこの娘婿さんが首が曲がらないのですよ。私の所に尋ねて来ましてね。10年も曲がらないんです。医者に見てもらってもダメ、車を運転す時はこうなんです。手の方もダメなんです。昭和7年から10年くらいの人なんです。僕の所へ入って来たら、その人の横に居るんです。「貴女だーれ」と聞いたら、そのご主人はそんなこと知らないですよ。言わないのです。そこで私がそのご主人に、「あなた、女の人を困らせたことあるの」と聞いたら、「ない」というのです。「ちえ子と言ってるよ」「ちえ子って誰れ」と聞いたら、10年前に亡くなった奥さんだったのです。それで僕は奥さんに、「あなたのご主人は、あなたが亡くなったので、新しい奥さんをもらって平和に暮らしているではないか。それなのに、あなたは死んで、まだ、ご主人に未練を持っていて、それで憑いていてどうするの」と、こんなことを話したのです。「私は行きたくない」というから「行きたくないなら、私がしっかりと教えてあげるから、まず離れなさい」と。それで懇々と教えて、彼女を連れて行ってもらったのです。その時に、私の守護霊、不空三蔵に助けてもらい、連れて行ってもらったのです。そうしたら、首が治ったのです。
「そうでしたね」「そうです。治りました」
 10年も医者に通って治らないのが治ったんです。だから、私がやっているんじゃないのです。

 私は教えを受けているのです。だから、光を入れるのも自分ではないといっているのもそれなんです。

 そうしたら何で増上慢になれますか。僕がやっているなら、威張れるのですが、僕、なんにも力がないんですから、こと、神さまのこととなると素人なのですから、それを教えてもらうのだから、だから私は、これは自分だけの力ではない、次元の異なった世界の協力者によって動かされているんだから、だから、自分の力じゃないんだから、やるならば、そういうことが受けられる自分自身を作るということが大事です。

 心を常にきれいに、そして、謙虚な心を持って、いつでも受けられる自分にしなければならない。こうして私は、自分をつくっている。ですから、関西本部のことも前からわかっていた。今後のこともわかっています。恐らく、理論的にも現証的にも、我々にかなう人はおりません。はっきり言って。

【 質問 】
 地球の動きは実在界(天上界)から見れば決まった方向へ動いているのですか。

【 答え 】
 そうです。もう決まっているのですよ。皆さま自身も神なのですよ。その神である自分が、人間というよりは動物に成り下がっているんですよ。
 人間はみな神の子なのです。あの世へ帰るとみな同根なのです。同根であって一人一人の個性は誰も持っているんです。ですから、あの世は時間と空間がないのですから、即座に何でも出来る。

 今度は、あの世を物理学で説き始めた。「心の原点」心を物理学的面から、誰でもわかるように書いてある。方程式ですね。あの世とこの世は次元の差があってつくられる。

 我々はあの世から見れば、テレビの中のスターです。人生劇場の中のね。盲目で何をやっているのか知らんですがね。Aさんを調べようとしたら簡単ですよ。上から覗いてみるとみんなわかるんですよ。考えていることも、やっていることも。

 ある会員さんの関係で電話が来た。私の主人はどうなっているんでしょうか。宮島○○といっても、全国に何人も居ますからね。住所、氏名、生年月日これだけ聞く。それで私は言いました。「宮島という人の行った経路を教えて下さい」と。それがテレビのように映るんです。どこへ行ってどこへ行ったか。ああバッカスという飲み屋へ行ったな。ここでこういう男と逢ってこういうことを接渉している。それから連れ出されて、山の用水池の一軒屋から2メートル位の所で、ノミで殺されている。そう言う事を予言して、そうして奥さんに、明朝早く警察へ行きなさい。その通り警察に報告した。余り詳しいと犯人だというかも知れないしね。だけど3日目に捕まったんですよ。

 近鉄の爆発事故がありましたね。あの問題もそうです。あれは、RGというグループで関西を調べてもダメ、東京の中央大学の学生です。県警本部長が御礼に来たのです。ところが、天上界から怒られたのです。「お前、そんな犯罪調査のお先棒を担ぐようなことをやっていると、都会の悪い奴がおったら、そいつ等から殺されるぞ」と。

 それで3億円事件の犯人も僕は知っていますがね。そんなことを新聞に出されたらことです。そいつ等から僕が付け狙われて殺されてしまいますよ。「お前は神理さえ説けばいいんだ」と注意されたものですから、だから今でも警察関係から頼まれるんですが、一切お断りしているんです。
 まあ、そういうように、次元を超えた世界から教えられますから、わかる訳ですね。

【 質問 】
 霊能者という人達は、ホンモノとはいえないのですか。

【 答え 】
 いえません。狐が教えている人が多い。皆さん、重要なことは、その人達が、心に正しい基準を持って毎日それを実行しているかです。これだけです。それがなくて霊感があったらウソです。危険です。それは必ず動物霊か地獄霊が支配しております。だから、そういう人の言葉を一つ一つ分析して吟味してみることです。言うことと、やることが一致しているか、これですね。それを見ることが先です。外見だけ見たのではダメです。
 ホンモノというのは、先ほども言ったようにその人自身、心と行いの尺度、物差しを持っております。物差しを持って生活しております。

【 質問 】
 新興宗教の教祖さんは、殆んどが動物霊が支配しているんですか。

【 答え 】
 それは私は言えません。皆さんが、私が説いている基準で見てください。そうすればわかります。

【 質問 】
 今までのことからして、私は先生が教祖さんに納まった方が、この教えを広めやすと思うのですが、だが先生がお仕事を持ちながらやっていられる所にかえって魅力を持っているんです。だから今後とも・・・・・・・・・。

【 答え 】
 釈迦の時代は山の中に入ればマンゴであろうが、パパイヤであろうが、果物がいっぱいありましたから、まず餓死する等ということはなかったのです。今は金が無ければ食べてゆけません。だから天上界からイエス様が言われるのです。「私達の頃は、羊の尻を追いながら道を説いたものだよ。荒れ果てた地をさまようようにして道を説いた。お前達は幸せだよ。飛行機などというものもあるし、外に乗り物もあるし、俺達は50里、100里の道を歩いた。君達は、ひとっ飛びだ。それだけ幸せだよ。しかし、心の無い人たちが多いから大変だなあ」と、そう言われました。

【 質問 】
 私の考えでは、先生が新興宗教の教祖に納まられた方がお金がじゃんじゃん入ってくるし、お金の心配ということをなさらなくても、でも、先生にはお考えがおありと思うのですが。

【 答え 】
 僕は一生懸命働いて、金は別の所で集めます。戦後新興宗教がたくましく発展しましたが、それらの教祖は全部力がないから、一歩踏み込んで質問されたら返答できませんね。
 正法というのは、文証、理証、現証3つ揃えて、人間が疑問を持ってもよいように、ちゃんと解答が出来るようになっています。新興宗教の教祖達は、その場で質問させるということをしませんね。答える力がないからです。


【 某氏 】
 それは質問することは前もって書かして置いて、それに対してこうだというのです。私はこの前、7月の大阪講演の時に、これで質問終わりという時に、あなたは、精神面でも肉体面でも、これまでのことを反省しなさい。。27、8歳の時のことをよく思い出しなさい、といわれた時にわかりました。普通の宗教の指導者は前もって書かせていっているが、何も持たずにあれだけ言われましたので、びっくりしましたね。

【 先生 】
 そんなことは簡単なことですよ。私はすぐわかりますから、別にその人が黙っていたって構わないのです。ただ、あゝ言わないと相手が納得しないのです。それでまだ相手がこちらを信用しないというなら、その相手が、これは誰も知っていない、知られては困ると思っている秘密をこちらから言ってしまいます。絶対の私の前に嘘などつけないのです。それでもまだ嘘を言ったらひっくり返ります。
 僕等は、この人、おかしなものが憑いていると肩を叩くでしょう。今日だって、行者の霊が憑いていたご婦人がカーッとなったら、グッーと倒れてしまいましたね。それともう一人、浜松から来た人、いくら偉そうなことを言っても、見えて、聞こえて、話せなかったらいけない、危険です。

 相手がいくらうまい事を言っても、相手の心、意識を見ます。後光を見ます。それでもダメなら「守護霊、お前話せ」といいます。八百万神(やおよろずのかみ)と日本の神道でいっているのは、この守護霊のことをいったのです。

 守護霊でも指導霊でも、「君達はどうしてこの者をしっかり守護、指導しないのか、そんなことでどうするんだ」と言います。当然のことです。何もわからずに人生の修行をやっているのに、いい加減なことを天上界の連中にやられたのでは困ります。

(園頭先生注:高橋先生の個人指導の場面では、「守護霊、この者をもっとしっかり指導しなさい」と、守護霊を叱られる場合がある。すると高橋先生は、「守護霊が頭をかいて、言っていますよ。私はしっかり指導しようとしているんですが、、この肉体を持っている者が頑固で言うことを聞かないんですと、いっていますよ」といったりしていられた。)

【 質問 】
 地球はこれから、段々よくなって行くのでしょうか。

【 答え 】
 良くなって行かなかったら困ります。しかし、もうちょっとの間は悪くなりますよ。今から色々な面で、我々が、また、我々と同じような神理を持っている人達が立ち上がらない限りダメなんです。
 ですから、そういう人達、心ある人達が地球上に、人類はどんどん増えています。1/3が霊界以上、1/3が幽界クラスの人達、1/3は他の天体から初めてこの地球上に魂の修行に出てくる人達、それは心の広さ、光の段階でわかります。特別の使命を持った光の天使は、霊界以上の1/3の中の1割くらいです。その中には学者あり、経営者あり、あらゆる人達がいます。そういう人達は、必ず、色々な宗教に頭を突っ込んで疑問を持ちます。これで良いだろうかと、どうも違うなと捨てる人達。
 それは何故かというと、その人が過去世で正法を学んだことが、その人の心のテープレコーダーに記録されているから、それでその人は潜在意識で、正しい宗教はどうなければならないかを、ちゃんと知っているからです。

 人が上手い事を言う。じゃ一つやってみようか。ペンダントが3万円、3万円は大金で、金は惜しいが、まあボーナスが入ったから3万円位いいだろう。そうすると教祖は、7カラットのダイヤモンドをぶら下げている。きんきら金の恰好でね。自分の心から光が出ないから金襴緞子(きんらんどんす)を着て、格好で光を出している。そうするとそれに目が眩んで馬鹿者はヘイーということになるのです。

 まあ、それを信ずるのもいいでしょう。そういう人はそういう心の段階でしかないのですから。

 みなさん、ここで考えなければならないのは、モーゼ、釈迦、イエスといった人達はきんきら金の服は着ていませんでした。如来の着ているものはみな、質素なものです。決して装飾品をつけていませんよ。如来の仏像を見たらわかるでしょう。

【 某氏 】
 先生の説明を聞いて、成る程と思います。今まで気が付きませんでした。

【 先生 】
 だから、きんきら金の服や着物などつけている人は、自分の力のない人なんです。そういう人が説くのを宗教だといっているが、そういう人間を、おっ立てる馬鹿者が一人でもいれば、そういう宗教は成り立つということになります。ところがそういうものは必ず反作用を起こします。
 結局、そういう宗教は問題が起こって、精神的にも肉体的にも、がっちりやられるということになります。

 ところが、執着のない人達は、一切、飾りなどしません。普通の飾り気のない質素な服装をしています。心にダイアモンドを持つということ、それが大事なのです。

 格好で脅かすようなのはね、人間以下の動物のやること、蝶なんかでもね、雌、雄ちがいますよ。

 光の天使、心を説く人が、そういう格好をしていたらおかしいんです。

 あれも飾りたい、これも飾りたい、飾りたいという執着を持っているのは、ホンモノではないんです。

 如来というのは、上上段階光の大指導霊、なんにも飾っていませんよ、質素です。だから、女はね、上上段階光の大指導霊にはなれないんです。化粧はする、イアリングをつける、ネックレスをつける、まあ仏教的にいうと菩薩位の所まで。
 でも、地球上で菩薩というと、偉いですよ、大変な、大変な、永い永い輪廻転生の体験を経なければなれません。それは輪廻転生の過程によって、雪だるま式に、小さい時からだんだん大きくなってゆく、心の広さですから。

 だから、菩薩になろうとするならば、今生でなければ来世、来世でなければ再来世と、こうしてより豊かな自分の魂を磨いてゆくことなのです。こうして菩薩の境地というのが生まれてくるのですね。


 だから菩薩というのは、インドの言葉でボサターといい、悟りの段階をいうのです。よく、どこそこに大菩薩がいられるといいますが、冗談じゃありませんよ。菩薩が出てくるには、菩薩と同じだけの心を持った人でなければ出ないんですよ。それを皆さんは、知っておかなければならない。

 並四級のラジオでは、外国の電波は入りません。壊れたラジオをポンと叩くと、調子の加減でガァーと鳴るということがあるでしょう。調子はずれのガァーガァーいう雑音、まあ地獄霊がかかってくるのは、安物の壊れかかったラジオみたいなものですよ。ところが、オール・ウェーブ(超短波)クラスになると、ダイヤルを回すとちゃんと選局されて、地球の裏側の電波まで入ってきます。それと同じですよ。

 心の段階、人間の心の段階なのです。だから、そういうような段階を自分が作り上げて行くのですから、心の広さ、そこで私が書いている「心行」の中には、「心の段階は、光の量の区域なり」と書いたのです。
 光の量の区域というのは、後光の出ている量によって決まるのだから、心の段階が上になると後光の量が広くなるのです。

 動物霊は菩薩に化けるのがうまいです。有名な菩薩に化けますね。どういう菩薩の姿を見せたら信ずるか、人の心をよく知っていますからね。

 富士山の頂上で拝んでいるうちに出てくるのは100%狐です。よく、私は霊感があるといって出てくる人がありますね、他流試合を申込んでくるのもあります。そんなのは僕はへっちゃらです。

 東京でも、教祖をやっている大西という人、高橋信次君、なんてね。僕は6階にいるんですが、その大西という人が受付に来た。相手は新興宗教の金持ちで、私みたいなみすぼらしい格好はしていません。3階の私の所へ案内して来た。

「高橋信次さんは、どこにおりますか」
 私は前にいるのに、私を小使いかなんかだと思ったんですね。本人を目の前にしてそういうのです。
「お座り下さい」というと、「あなたですか」

 高橋信次という人は、相当年を取った、格好のよい、髭でも生やした男かと思っていたんでしょう。それが丸っきりどこかの会社の課長にも及ばない、係長みたいな格好をして出て行くものですから。
 私の所へ来ましてね。
 私はそういう時には黙っているんです。向こうから話をさせた方が話が早い。そうしたら、

【 大西 】
 あなたは釈迦だと自称しているが、釈迦が生まれてくるはずがない。

【 先生 】
 はあ、釈迦ですね。僕はね、自分から釈迦だといったことはない。だが、人の口には戸が立てられませんからね。それが本当であるかないかは、あなたがわかるなら立証できるはずだ。あなたは教祖だといって、多くの人を迷わせている。

【 大西 】
 迷わせていません。

【 先生 】
 その証拠に、私が誰であるか、あなたはわからない。わからないということは、人にもわからせられないということだ。意味がわかりますか。大体、あなたは、自分の住んでいる場所が変わっているのはどういう訳か。あなたは自分の本妻は四国において、今ここにいるかあちゃんは一体、何者なのか。神さまを説く人がなんですか、そんなことはないとは言わせませんよ。

【 大西 】
 そんなことがわかるんですか。

【 先生 】
 そんなエッチな宗教家ってありますか、出直して来なさい。あなたは心のことは何もわかっていない。頭でわかっても一つも行いが出来ていない。出直しなさい。


 そういうのが教祖で、それが神学博士だなんて、そういうのに騙されて、金持って来い、何持って来い。あなた、金をそんなに何するんだ。怪しい事をやって、そんなもの信仰的でも何んでもない。あなたは私をわかっていない。ビシッとやってやったんです。

 中には挑発に来るのもいるんですよ、まあ大抵ダメですね。一気にひっくり返ってしまいます。それだけの力が僕にはあるんです。人間には、根本の正しい道を実行させることが大事です。我々は争うことを目的としているんじゃない。争う必要はないんです。それで、今後そういう人達は、みなバンザイしてダメになりますね。


【 某氏 】
これまで私達は、そういうことが正しいと思っておりましたから、言われることがなるほど、なるほどと良くわかります。

【 先生 】
 私は皆さんに、信じろと言ったことはないんですよ。どうしてだろう、なぜと疑問を持てといっています。疑問を追及してゆくと最後は神理に到達するからです。
 だから、私は、ずーっと講演をして来ているけれども、最初から素直に信ずるな、疑問を持て、持ったらもう一度質問をしろ、そうして最後に到達するのは神理なんだからといっているんです。

 だから、わかったような顔をする必要はないんです。
 こっちは32年かかって、やっとわかったんだから、それを1回聞いてわかったなんて、そんな1回でわかるという頭のいい人はこの地球上にはおりません。

 イエス様が言われたんです。お前は疑問を持てというからいかん、「信じろ」と何故言わないのか。イエス様と僕とはちょっと考えが違うんです。そうするとイエス様は、それでは困るんだ、中途半端になってしまって、信じろと言え、というんです。

 私は聖書を読んだことはない。病気の場合はね、本当はね、信じさせた方が奇跡が起こるんです。疑問を持っている人よりもね、拒否反応を持っていないほうが速いんです。相手が受ける心、信ずる心があれば奇跡が起こるのが速いんです。

 私が疑問を持てというのは、どんな疑問にも答えられる力を私がもっているから言うのです。力のない者がポコポコやるのが一般の宗教ですね。信仰が足りない、拝み方が足りない、あいつはこうだ、とそういう。そういう言い方が一番ラクな方法です。何があっても、信心が足りない、もっとお経を上げろと言って置けばいいのですからね。

【 某氏 】
 今までの経験上、その通りです。

【 先生 】
 だからね、それじゃいけない。私達はあくまでも疑問を持つ、回答を得る。そうして自分が理解したら即実行する。実行しないで屁理屈言うのが一番いけない。

 正法は実践、体験を得て、そうして実際にわかってくるのです。

 だから、いくら頭でわかっていても、僕の話でも聞いている時はわかっている、これでは何にもならん。この中にも、色々宗教をやった人がいますけれども、いくらやってもダメですよ。
 お水上げたり、お茶を上げたり、お花を上げたり、いつの間にか、心に足枷を嵌められてしまうんです。そうすると、後は罰が恐いから、まあ、そういうことです。

 あなたは、そこのところ踏ん切りつけて捨てたんですからね、偉いですよ。そのように出来る人は救われるんです。

 それには、自分が心をしっかり持って、間違いがないかな、自分の心はこれでいいかなと、やっていなければ、せっかくの正しい信仰も分解しますよ。そういうことをやると、心のあり方がしっかりわかってくる。

 私が説いているのは、「心」です。

 今までに、口で「心」と言う人はあったけれども、心にも形があるんだといったのは、私が初めてです。

 心には、感情、知性、理性、本能と、それを行動化するかどうかという意志の働きの領域があるといったのは、外に聞いたことはないでしょう。一人一人こうやって見ていると、この歪つなのは、このフワフワしているのは、これはイライラしているなと、心に形があるのがわかって来た。

 生まれたばかりの子どもはね、実にきれいで、まん丸い、それが大きくなるに従って歪が出てくるんですね。

 ああ、人間の心はこうなんだな。この中はなんだ、どうして、と追求していった。そうしたら、「パスカルの原理を勉強しろ、パスカルの原理を勉強しろ」と、天上界から教えられた。

「作用・反作用の法則」ですね。

 丸い心の中に、これだけ歪が出来ていれば、それだけその結果が出るではないか、なるほど、そうするとその中に感情があるんだよ。一体、心はどうなっているか。

 ハート型に見える人がいる。この人馬鹿にピンク色に光っているな、昔から心をハート型に書いている。これは一体なんだ、あなたはいくつ。すると守護霊が、「この人は恋愛中なんです」と教えてくれる。どんな人ですかと聞くと、その姿を見せてくれる。「あれ、あなたは恋愛しているの、こういう女の人だろう」と、みなわかってしまう。

 そういうことから、恋愛している人々の心を、なぜハート型に書くかがわかってきたんです。恋愛している人の心は、実際にハート型になっているんです。恋愛すると、感情がふくらんで、本能がふくらむ、そして理性を失いやすくなる。講演中にこうやって、若い人達を見ていると、ムードが違う。恋をしている人にはピンクいるの後光が出ている。

 そう見ているうちに、心には、知性、感情、理性、本能の領域があり、その中心に我々の霊、神の子の意識があることがわかった。

 我々が耳で聞く、すると大脳皮質の神経繊維に電気振動が起こる。大脳皮質の中は、視覚、聴覚、味覚、嗅覚等、全部分野が決まっている。そこに電気がピカッと赤くついて電気振動が起こる。人間の脳から出る神経繊維の電気振動が、肉体の船頭である。我々の意識、霊に伝わってゆく。それによって意識、心が思う。思ったことが今度は別な振動となって脳に帰ってくる。

 そこで私は、肉体と霊、意識、心は別だということがわかってきた。

 それで、心はそういう仕組みになっているから、心は丸くして置かなければならない。そして、心というものが、どんなに重大であり、これが私達の永遠の生命であったということを知り、肉体はタダの船なんだな、ということがわかったのです。それでまた、これは本当かな、と思ってあっち(天上界)へ行って聞くわけです。
 するとイエス・キリストを名乗る人が何人もいるんです。髭をこう生やした人、それから、少し面長な人とね。声も違うし、アクセントも違うんです。

 それで、本体と分身の関係がわかってきた。

 それから、「細胞を学べ、細胞を学べ、五体の形成はどうなっているかを学べ」といわれた。
 だから、なぜ、どうして、と突っ込んで結論が出てきた。
 だが、一般の人は突っ込めないんですね。こういうことを僕は10歳から42歳まで、そんなことばかりやってきた。

 そういう所から、稲刈機械というのも、僕の発明です。会社をやりながら長野の田舎で田んぼをつくっていた。腰が痛くてね。それなら立って刈ればいい。定量にするにはどうするか、束ねるにはどうするか、と考えた。
  レナウンのスポーツシャツ、これもゴルフをやっていてね、シャツが上に上ってしまうんですよ。そのたびにシャツをズボンの下に隠す、面倒くさいでしょう。それで家に帰って切ってみてね、脇下に三角の布を入れればいいと考えついた。便所の臭み止めの「無臭元」があるでしょう。あれも私の発明です。

 全て疑問から出たものです。

 それで私が、昭和43年7月12日に、自分自身が何者であるかがわかった以降は、ドイツ語でアインシュタインが出てくるのです。鼻の長いのが出てきて、むつかしい数学を解く。俺は一体なんでこんなことをしなければならないのかな、と思ったりした。僕の本の中に、相対性理論が出てきたり、次元の差という説明があるのは、アインシュタインから教えられたのです。
 アインシュタインが、自分の法則には手落ちがある。振動、ブランク常数というもの、人間の脳波の振動も、波動という一つの現象となって伝わってくる。そうすると、それにおける、仕事を為しえる能力というものは目に見えないが、エネルギーが起こる。みな、そうやって教えられたものです。

 文学的才能ゼロの男が、20日間で原稿用紙460枚、「餓鬼道」改題「愛は憎しみを越えて」を書いたのも、みなそうやってです。

 人間は、本当に偏らない中道以外にないのだということ。どんなに、お経を上げても、お経を上げるのが上手くても、それでは救われないよと。「南無阿弥陀仏、なむあみだぶ」冗談じゃありませんよ。それでみな地獄へ行っているんですから。大体、坊主は生きている人を救うのが本来の役目でしょう。それを香典の額などといったのではたまったもんじゃないですよ。坊さんは生きている人間を救い、亡くなった人達には、人間はかくあるべきであって、あなた達は、この辺が間違っていなかったかと、教えてやるのが坊さんです。坊さんが、どんどん、病院に出入りするようにならなかったらダメ。

 今、死なんとする時に、
「あなたは今から、この地上を去るのです。心をきれいにして行きなさい。」と言うのが当然のこと。それを死んでからお経を上げるなんて馬鹿気たことで、これは今までの宗教の大きな間違いである。
「人間の心は、こういうものだ。あなたは、どういう生き方をしてきたか、病気にどうしてなったのか、あなたはこういうことがあったんだ、それをよく反省しなさい。」

 こうやって教えてやれば、死んでも地獄へ堕ちないんです。

 今まで、あの世へ帰ってすご、「やるだけやったぞ」という人はいませんね。
 最近では外人であります。ヘレンケラー(三重苦の聖者:見えず、聞こえず、話せない)
「やるだけやりました」といって天上界へ帰ってきました。
 それから、シュバイツアー、エジプトで治療に従事した。この人達は菩薩界の人達ですからね。こういう人達は使命を持って出られた人です。

日本では、例えば総理大臣であっても、「私はやってきました」という人はおりませんね。

 私の所へね、東急の専務が訪ねてきた。「私の親分と話をしたい」と。後藤慶太かと思った。当然でしょう。東急の専務ですから。ところが違ったのです。その親分という人の意識を僕の体に入れた。ドカンと体が重くなった。声が出ない。その内に少し声が出るようになった。「マサヤン、お前さん、良く訪ねて来てくれた」僕の声じゃないんです。池田勇人総理大臣です。「日本を救った、日本を救った」と言っていますが、地獄界です。その前の総理大臣も地獄です。

 私は、そういうのを実際に地獄界へ行って見てきているから、地位や名誉は関係ないといっているんです。ですから、講演の中で、貧乏に生まれても、心まで貧しくしてはいけないと教えているのです。貧乏人だから、といっても恥ずかしくないんだよ。いくら地位が高くっても、大臣でも地獄にいるんだから、大臣だってただの人間だからといっているんです。

 それは、自分がその環境を望んで約束して出てくるのですから、いくら金を持っているかとか、地位は関係ないんだ。


 地位が上の人ほど地獄にいますね。欲望で一生を過ごすから。あんな水呑み百姓が、というひとが天上界へ行っているんですから。

 大久保彦左衛門ね、びっくりしましたね。菩薩界できれいな光を出している。僕の所へ来ましてね、「大久保彦左衛門めにてござります」
 日本で有名な坊さんで、菩薩界へ行ってる人は少ないですね。

 日蓮さんもね。永いこと自分から地獄界におった人ですよ。菩薩界に入らなかった。自分の蒔いた種が、その後、多くの大衆を狂わせてしまったという責任を負ってね。あの人は、あの世では知らない人はいませんね。あまりにも有名で、謙虚なんです。今の創価学会のやっているようなものではないんですよ。

 心のきれいな人達は、例え貧乏でも立派な人がたくさんいる。だから、金額の多寡や地位が人間の値打ちを決めるんじゃないんです。その人の、思っていること、行っていること、それがどんなに調和されているか、どんなに片寄らないものの考え方、行為をしているか、それがどんなに大事かということがわかったのです。
 そうなってきたら、地位も何もいらなくなるのは当然です。


【 某氏 】
 私の場合は、60歳を過ぎてしばらく、2・3ケ月前、神理にふれたんですが、ありがたいです。やがて、霊界、神界へと昇ってこの神理を行ずることが出来るのですか。

【 先生 】
 出来る。それはね、この地上界の1年は、あの世の100年に匹敵できるんです。ですから、この地上界で学んだことが優先されるんです。私の神理の話を聞いた人は、ただ1回であっても、意識にちゃんと記録されています。あの世へ帰った時、そこだけが光りが出ているんです。悪いことをした所は、暗くなって赤字で書かれております。
 それはいずれ自分が裁くのです。こういうことを聞いた、ああいうことを聞いたああやればよかったのだ、間違っていた、こんな執着捨ててしまえと、神理を聞いていると簡単に捨てられます。そこなんですよ。


【 某氏 】
 今世でダメなら来世で、来世でダメならまた次の世で、という気持ちですね。

【 先生 】
 しかし、この地上へ出てこれるかどうか疑問ですよ。沢山の霊が地上へ出て霊の勉強をしたいと待っているんですから。
 私は780年後にもう一度、地球上に出ます。それからまた、他の天体にも生まれます。その天体もわかっています。この地球は、700年くらい後には調和されるからです。ユートピアになるからです。

 その時は、今のような公害は一つもなくなります。
 そして、今の日本は気候が変わります。現在の、アフリカ、南アメリカ、それからインド、この方面は、現在の日本と同じように、春夏秋冬が最も調和された国になります。そして、アフリカの大西洋岸の所に、大きな宇宙ステーションが出来ます。そして、他の天体と自由に交通するようになります。
 そういうようになっているユートピアに、私達は生まれてきます。780年後です。
 その途中において、かつてイエス・キリストといわれた方がアメリカに生まれます。シカゴという所へ生まれます。それが今から180年後になります。
 その時に皆さんは、天上界にいて協力するのです。天上界からこの地上界を見て、またあんなことをしているということになっているんです。


【 某氏 】
 シカゴへは本体が出られるのですか。

【 先生 】
 本体です。分身の方はフィリッピンに出ていられます。科学に周期律というのがありますね。この物質の周期律と同じに霊の周期律もあるのです。我々の生命も、やがてはあの世へ帰ります。

 イエス様は、あれだけやられたのですから、「やるだけやった」といって天上界へ帰られたのです。十字架にかけられた時は、自分の霊は、自分の肉体が十字架に掛けられたのを見ていられたんですからね。その時は、イエス・キリストとはいいません。イマニエルといっていました。私はこの方の指導霊をやっていたんです。だから、その時のことも私にはみなわかるのです。私が肉体を持った時は、イエス様が指導霊をされる。イエス様が肉体を持たれると、私が指導霊をする。イエス様は厳しいといっても西洋的なところがあって非常に親切です。
 ところが、私がイエス様の指導霊をやる時は厳しいのです。だから僕は言われましたよ。お前は自分には甘くて俺には厳しいと。イエス様が、ある弟さんの病気を治してやった。その姉さんを好きになった。
「イエス、そんなこと、やっちゃいけない」と、お前、わしには恋愛もさせなかったじゃないか、その割りにお前は甘いじゃないか、と言われたものです。

 今まで、イエスやモーゼ達が、私に予言したことは一つも違っておりません。私はコンピューターをつくっているんですからね。いい加減なことは信じません。だから私は自分にも厳しい。自分でやっていることはこれでいいのか、あんなことを言ったが、その科学的根拠は、どうして、どうして、と突っ込んで行く。

【 某氏 】
 私、先生のお話をうけたまわって感ずることは、私は30数年、色々な遍歴をして来たんです。このような人生の教えにふれて、本当に反省をして心を調和させなければいけないと、決意しかけているんですが、過去にダラダラ怠けた信仰をしていたわけですから、感情的に、神理正法の厳しさに対する拒絶反応的な、そういうものがあらわれることが・・・・・・。

【 先生 】
 それはあなたの心です。これしかないんだと思ったら、その欠点を勇気をもって改め、自分がより豊かな自分をつくるにはどうすればいいか、そのための最大の努力をする。ああいうことがあった、こういうことがあった、一つ一つ正法に照らして反省をする。

 あなたは家庭というものを非常に粗末にしてきた。自分では一生懸命にやってきたつもりでしょうが、家庭を粗末にして、変なものを求めてきた。その辺から自分を振り返って、それに、変な所でがめついところがあるから、わかりますね。

 過去を捨てるということは、瞑想的な反省をして、これは出来たと、一つ一つ行為しているかどうかを反省することです。

 皆さんの心のテープレコーダーには、○年○月○日、こういうことをやった、こういう時にはこういうこともやった、女遊びをしたなど、みんな、書いてあるんですよ。

 ここの所はこのように修正しました、ということが日本人は日本語で書き込まれる。英語好きで英語でメモするという人は英語で、フランス語でやる人はフランス語でというように書いてある。

 出来たことはしようがない。それをどう修正するかが大事で、修正されるとその部分の霧が晴れていく。

 あなたはすぐカッカッして、肝臓も余り良くないですよ。
これは一体どうなんだわしが悪いんだ。じゃあこれをこのように直さなければならんと、パッとやって置けばよいのです。わかりますね。私はそんなつもりではなかった、私はこうであった。しかし、もう二度とそのような迷惑はかけませんとね。

 あなたは、本を読んでいないから、もっと読んでくださいよ。読めば後光が出てくる人だから、はい、そういうことです。


   - おわり -


(園頭先生注:高橋信次先生の偉さの一つは、もったいぶるところがないということである。大方の教祖は、これは取って置きの話で、そうめったにタダでは聞かされない、というような話の仕方をするものであるが、高橋先生にはそれがなかった。それがなかったので、「偉い」と思った人もあったが、他の教祖のように権威づけされず、きわめて平凡な服装をし、きやすい話の仕方をされるので、高橋先生を軽く見る人も多かった。

 現在の人類は1/3が霊界以上、1/3が幽界、1/3が他の天体から来た人達だといわれる。皆さんは、人間が月へ、さらに火星へ人工衛星で行こうとするほどに科学が発達した現代に、アマゾン、ニューギニア、オーストラリア、アフリカ等に、未だに裸の原始生活をしている未開人がいることに、それはどうしてかと疑問を持たれたことはなかったであろうか。あのような原始生活、あるいはそれに近い生活をしている人達は、他の天体からこの地球に初めて移住して来た人達である。まずああいう所に生まれて、この地球という環境になれ、それから輪廻転生を重ねてゆく間に色々な面で進歩してゆくことになるのである。
 780年してこの地球が仏国土になった時、人間は神の子であることを悟った最も進歩して人達は、この地球での霊の勉強を卒業して、再びこの地球には生まれ変わって来ない霊となって他の天体へ生まれて行き、そこでまた、霊の勉強をすることになるのである。
 このようにして、今までも、すでにある一定度以上の霊の進歩を遂げた霊魂郡は、この地球を去って他の天体へ行き、さらに他の別の天体から地球に移住して来た霊魂郡が、この地球で転生輪廻を繰り返すということをやって来たのである。だからして我々は、この地球のいかなるものにも執着してはならないのである。わずかばかりの土地やまして墓などに執着するということは、全く愚かなことなのである。地球上の、何ものにも執着を持たない心境にならないと、宇宙即我の境地にはならないのである。
 780年後、再び高橋信次先生がこの地球上に肉体を持たれた時に、この地球上に仏国土が実現するということを昭和48年(1973年)に言っていられる。我々は、いつでもこの地球上を離れて他の天体へ行って、その天体でも生きる基準である正法を勉強してゆくという心構えを持って、それらに執らわれない精進をする方が賢明である。

  - 完 -



月刊誌 正法80号 (1985.04月)
    正法81号 (1985.05月)
    正法82号 (1985.06月) より



※ 1971年11月21日(昭和46年)GLA関西本部にて、高橋信次先生特別招待第4回講演が行われた。
  その講演の中では、イエスは181年後アメリカのシカゴに生まれる。高橋先生は716年後に再び生ま
  れると話されている。



2011.02.13